仁川の婦人会は11月30日に仁川の図書館で読書討論会を開催した。読書討論会とは本を読んで核心的で印象的な内容を発表し、いろいろな側面からその本の内容を考える会である。今回はパク・オクス牧師の本を通して心の世界を理解するとともに、今まで行われて来たオンライン読書討論会の会員らが一緒に心を分かち合うために開催されたものであった。
仁川の婦人会は今年の初めに新型コロナウイルスによってソーシャルディスタンスのレベルが上がる時からオンライン読書討論会を定期的に開催した。オンライン読書討論会は行動が制限される中で孤立し、うつに悩まされ、その心に平安のない人々に本を読んで自分の考えを表現することで明るい心を保たせることができたという評価をもらった。
パク・ジュリ氏は「オンライン読書討論はコロナで疲れていた心に喜びを与えます。オンラインを通して知らない人と会うのが良くて、本を読んで自分の考えと他人の考えを比べる過程で私にはなかった知恵が得られる気分です。続けて参加したいです」と言った。
今回の読書討論は「心を売る百貨店」の中で「自分を信じるようにする力の正体」というチャプターを読んで自分の考えを発表した。読書討論に参加したチョン・ギョンオン氏は「心を売る百貨店はまるでデパートに来たように心を選んで買える興味深い本です。本の内容の中で一番記憶に残った内容は著者と孫娘の話でした。孫娘は自分の持っている知識で自分は賢いという高い心をもって生活していたのですが、祖父が一つを知っているからと言ってすべてを知っているわけではなく、低い心を持たなければならないと教えました。私も祖父の知恵を得たいと思いました。孫ができたら同じことを話してあげたいです」と話した。
本の著者パク・オクス牧師は「人が人らしく生きることは正しい心をもって生きることです。世の中が騒がしい理由は、人々の心が混乱していて、濁っていて、善良でないために良くないことが発生しているためでしょう。究極的には正しい心、人を愛する心、このような心を持つことが人間にとっては最も幸せで、そのようになったとき完全な人間であると言えるでしょう」というメッセージを投げかける。
読書討論会の進行を担当したノ・ジョンジャ講師は「自分が正しいと言い張ると一番苦しいのは本人です。本の中に出てくるタクシー運転手は自分の正しさでタクシー代を払ったことは認めてもらったかもしれませんが家族には深い傷を与えました。自分を信じさせる力の正体があります。この本は自分を信じさせる悪い力について話しています。悪い力について知れば考えに引っ張られず幸せに生きることが出来ます。読書討論を通して深く思考する訓練ができれば、同じことを見ても他人とは違う考えができます」と講演した。
キム・ウンジョン氏は「普段、自分が知っているということで周りの人の話を聞かず葛藤することが多かったです。今日の講演を聞いて自分が知っていること、正しいことが周りの人々との交流を妨げる要因になることに気が付きました。本を通して自分の心を照らすことができて本当に感謝します」と話した。
キム・チャンシム氏は「思春期の子供と暮らしながら自分が考えていることが正しいと思い、親の話は絶対聞かないといけないと強調してきました。心を表現しない子どもとは結局会話ができない状態です。今考えてみると私の正しさのために子どもと心が断絶されたのだと思いました。子どもともう一度話してみたいです。読書討論を通して自分の心を顧みることができて本当に良かったです」と言った。
チョ・ヒジョ氏は「子供の時から私を嫌う人がいればその人に自分から近づくことは絶対しませんでした。しかし実際話してみると私が誤解していた場合が多かったです。義理の家族たちと旅行に行った時も『私のことは好きじゃないだろう』と思って自ら心を閉じました。読書討論は本を読みながら自分の心も照らすことができるのでとても良いです。この本は繰り返し読みたいです」と話した。
読書を通して人生の変化を経験した人が多かった。パク・オクス牧師の本は心の世界について話し、人々の生き方を変えている。仁川の婦人会はオンラインとオフラインで読書討論会を定期的に続けながら多くの人に心と世界を教える計画である。また婦人会は『長びくコロナ社会で苦しんでいる人々に心の世界を伝えながら希望を話します』と明かした。